インターネットの掲示板などを見ていると、スポーツカーのようなスピードを出すための車は危険なので、無くしてしまえといった意見を目にすることがあります。
スポーツカーは本当に危険なのでしょうか?
それ以外の車なら、本当に安全なのでしょうか?
私はスポーツカーが好きで、ロードスターRFという車に乗っていますが、危険な車どころか、十分に安全な車だと思っています。
実は、安全な車かどうかは、自動車保険の形式別料率クラスを確認すれば、簡単に知ることが出来るので、販売台数の多いエコカー、ミニバン、スポーツカーを比較してみました。
安全な車の比較!エコカー対ミニバン対スポーツカー
安全な車を比較するにあたって、マイナーすぎる車種だと実感がわかないため、販売台数の多い車種で比較することになりました。
それぞれのジャンルで、2018年に販売台数が多かったのは以下の通りです。
車種 | メーカー | 形式 | |
エコカー | ノート | ニッサン | HE12 |
ミニバン | セレナ | ニッサン | HFC27 |
スポーツカー | ロードスター | マツダ | ND5RC |
安全な車は自動車保険の形式別料率クラスで調べる!
一般人の安全・危険といった意見は、それぞれに重要視するものが違ったり、思い込みなどもあるため、殆ど参考にならないと思っています。
安全な車かどうかを調べるなら、自動車保険の形式別料率クラスを調べれば一目瞭然です。
型式別料率クラスとは、車の型式ごとの事故実績によって、保険料を設定するための制度です。
型式別料率クラスは、「対人」「対物」「障害」「車両」の4つの項目に分かれており、車の形式別にそれぞれ1~9までのクラスが設定されています。
数値がより低いほうが、自動車保険が安い=安全と言えると思います。
参考:一番安い車の保険
実際の事故を元にクラス設定しているので、これ以上に参考になるデータはないと思います。
「車両」を除く、「対人」「対物」「障害」が事故実績による料率クラスなので、まさに安全に直結している部分だと思います。
安全な車はどれ?形式別料率クラスの比較
対人、対物、障害クラスと、その合計数値の比較です。
ロードスターは、2人乗りのオープンスポーツカーですが、形式別料率クラスを比較しても特別に悪いわけではありませんね。
今回の比較では、エコカーであるノートが一番安全ではない結果になりました。
車種 | 対人 | 対物 | 障害 | 合計 |
ノート | 4 | 5 | 4 | 13 |
セレナ | 4 | 4 | 4 | 12 |
ロードスター | 5 | 3 | 4 | 12 |
もっと速いスポーツカーでも安全な車を言えるのか?
ロードスターはれっきとしたスポーツカーですが、もの凄く早い車かと言われれば、大して速くはありません。
排気量も1500ccしかありませんからね。
そこで、スピードが速くなれば安全ではなくなるのか?を、以下の車種で調べてみました。
- ロードスターRF・・ロードスターの2000cc版ですね。同じ車でスピードが速くなったらどうなるのかを比較します。
- GT-R・・日本の代表的なスポーツカーですね。加速性能はポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニといったスーパーカーレベルです。
車種 | 対人 | 対物 | 障害 | 合計 |
ロードスターRF | 4 | 3 | 4 | 11 |
GT-R | 2 | 1 | 4 | 7 |
スピードが遅いから安全な車とは言えない!
ロードスターとロードスターRFを比較すると、料率クラスは12→11に改善しています。
馬力がアップしたにも関わらず、安全性は低下していないということですね。
GT-Rにいたっては、対人2、対物1と、非常に安全な車だということが分かります。
GT-Rは、わずか3秒で停止から時速100kmに到達する程の加速力がある、世界でも指折りの速い車ですが、スピードが出るからといって安全性が低いとは限らないわけです。
もちろん、逆にスポーツカーだから安全というわけでもありません。
料率クラスが悪いスポーツカーもあるからです。
新車で購入できる国産スポーツカーの型式別料率クラス一覧を以下のページにまとめてあるので、興味のある人は参考にしてください。
安全な車かどうかは設計・装備によって大きく左右される!
車の安全性は、日々進化していますので、購入を検討する際には、最新情報のチェックをおすすめします。
形式別料率クラスは、損害保険料率算出機構のサイトで簡単に調べられます。
参考:https://www.giroj.or.jp/ratemaking/automobile/vehicle_model/
形式別料率クラスは、事故が起きた際の保険支払い実績を元に算出していますので、加害者になった場合の視点が大きくなっています。
事故が起きた際に、乗員を守ってくれるかどうかの安全性は、衝突安全性能のランキングを参考にすると良いと思います。
その際は、日本ではなく世界で最も厳しい基準であるアメリカの評価を参考にしましょう。
日本の衝突試験(JNCAPが実施)は、条件が緩すぎて、あまり参考になりませんから。
IIHS(アメリカ道路安全保険協会)は、その年に発売されたモデルのなかで安全性の高い車(トップ・セーフティー・ピック+)を発表してして、このランキングは参考になると思います。
2019年モデルの日本車で安全性の高い車として評価されたのは、以下の車種です。
車種 | メーカー |
インサイト | ホンダ |
クロストレック | スバル |
インプレッサ | スバル |
インプレッサ ワゴン | スバル |
WRX | スバル |
レガシー | スバル |
アウトバック | スバル |
カムリ | トヨタ |
ES350 | レクサス |
アバロン | トヨタ |
CX-5 | マツダ |
アセント | スバル |
RDX | アキュラ |
最高評価30車種の内、日本車が半数近くを占めています。
日本車の半分以上がスバルの車種なので、スバルはメーカーとして安全性の高い車を製造していると思います。
我が家では、ファーストカーとしてスバル車に乗っていますが、衝突安全だけではなく、予防安全にも優れているので、とてもおすすめですね。